データスチュワードとは? データマネジメント用語をわかりやすく解説



近年、多くの企業ではデータを軸にしたビジネス推進を行っています。
データを活用する上で、特に重要視されているのがデータ品質の向上と維持運用を行うデータマネジメントです。
この用語集では、データマネジメントやデータ活用に関する用語を解説しています。
また、データマネジメントの専門家として活動するNTTデータ バリュー・エンジニアが、データ活用のヒントもご紹介しています。

データスチュワードとは

データスチュワードとは、

データを、スチュワード(他人から預かった資産を、責任をもって管理運用)する部署また人のこと」です。

 

具体的には、以下のようなことを行います。

 

・データモデル仕様に関する検討、改善

・データクオリティ要件およびビジネスルールの定義と維持

・データ資産の監視(データの品質・利用に関する問題がないかチェック)

・問題が発生した際には、CDOに報告

 

以上のことから、各データに関して『本来はどうあるべきか』を決められる人である必要があります。

NTTデータ バリュー・エンジニアが考えるデータマネジメント

データガバナンスを推進する上で、「データオーナー」「データスチュワード」「データユーザ」、そして「データガバナンスオフィサー(略称:DGO)」の4つの役割を定めることは、最低限必要な事柄になります。

これらの役割を任命し、責任の所在を明確化することが、品質のよいデータを維持・管理しつづける仕組みづくりでは重要になります。

 

この中で、「データスチュワード」は、各データオーナーからデータを収集し、蓄積することをミッションとした「データの管財人」としての役割を持ちます。

 

データオーナー」は、必ずしも「データユーザ」が求めるような分析・活用を視野に入れて、データ生成を行っているわけではなく、あくまで自部署の業務を滞りなく進めることを目的に日々の活動をしていることが大半です。

そのため、いざ「データユーザ」がデータ活用を行おうとすると、必要なデータ項目に正しくデータは入っていない、表記がゆれている、重複しているなどの理由で苦戦をすることは少なくありません。

 

こういった状況の中、「データスチュワード」は、「データオーナー」と「データユーザ」の間に立ち、「データオーナー」が生成するデータの状態を監視し、「データユーザ」が求める分析・活用に対して、必要なデータを提供していくという立場で活動をします。

 

■データ管理に必要な役割

1.「データオーナー」

データを生み出す主幹組織の管理責任者もしくは責任者の付託を受けた管理者。当社の業務やサービスを所掌しているビジネス・事業部門サイド(スタッフ組織、R&Dなどの社内バックヤード部門も含む)に設置する。

データ(値そのもの)、メタデータ(どのような値を入れるべきかの意味の記述)の品質やデータが欠損した際などのリスクに対して責任を持つ。

 

2.「データスチュ―ワード」

データオーナーからデータを収集し、蓄積することをミッションとした主幹組織の管理責任者もしくは責任者の付託を受けた管理者。会社全体のシステムを所掌しているIT部門サイドに設置する。

データを活用したいステークホルダー(ビジネス・事業部門のメンバー、データアナリスト、など)に対して、活用可能な状態のデータを準備する役割を持つ。

データオーナーからデータを収集した後に新たなデータが生成・付加された場合には、データスチュワードが、データ(値そのもの)、メタデータ(どのような値を入れるべきかの意味の記述)の品質やデータが欠損した際などのリスクに対して責任を持つ。

 

3.「データユーザ」

データオーナーから収集・蓄積されたデータを分析・活用することをミッションとした主幹組織の管理責任者もしくは責任者の付託を受けた管理者。社内の業務やサービスを所掌しているビジネス・事業部門サイド(スタッフ組織、R&Dなどの社内バックヤード部門も含む)に設置する。

データを活用する際の要求や問題提起など、データマネジメントの改善活動の起点となる役割を担う。

 

4.「データガバナンスオフィサー(略称:DGO)」

データオーナーから収集・蓄積されたデータを分析・活用することをミッションとした主幹組織の管理責任者もしくは責任者の付託を受けた管理者。社内の業務やサービスを所掌しているビジネス・事業部門サイド(スタッフ組織、R&Dなどの社内バックヤード部門も含む)に設置する。

データを活用する際の要求や問題提起など、データマネジメントの改善活動の起点となる役割を担う。

 

 

NTTデータ バリュー・エンジニアの「データガバナンスソリューション」は、データ品質に起因する問題を解決するためのガイドラインを導入し、信頼できるデータ品質を維持する仕組みづくりをご提案するソリューションです。

データガバナンスの視点に則り、データの可視化、データ辞書構築、データマネジメント推進にあたっての標準ガイドラインの整備、データマネジメント評価、スキル定着化に向けた研修の実施やフォロー等、組織的にデータ品質を維持するためのご支援をします。

 

NTTデータ バリュー・エンジニアは、以下の3つの点を重視して、データガバナンスのご支援をします。

1.データ調査から運用定着まで一気通貫で支援

2.豊富な実績を元に手順化されたデータマネジメントメソッド

3.実データに基づいた辞書・ガイドラインの構築力

 

 

詳細は以下をご覧ください。

 

 

 

>   3つの『NTTデータ バリュー・エンジニア流』がデータガバナンスを徹底的に支援する

メタデータやデータカタログなどによるデータの可視化から継続的なデータ活用環境の運用までをトータルにサポートします。

 

>   資料DL「全社横断的にデータマネジメントを推進するためのCDOに期待する役割」

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