データカタログソリューション

多種多様なデータを保有する企業では、誰もが気軽にデータ分析を行えるようセルフBI化が進んでいます。しかし、データ利活用をする際、数多くのデータから適切なデータを選別する事は容易ではありません。

例えば、データ分析を行う際には次のような課題が見受けられます。
 ・データの意味や定義がわからないためシステム管理者への照会を要する
 ・分析に必要なデータがどれなのか、どこにあるのかわからない

これらを解決させるためにデータカタログを導入して、分析者自身が必要なデータを選別して利用できる状態を作り上げ、データ利活用を加速化させようという企業が増えています。
しかし、データカタログはツールを導入すれば利用できるという単純なものではありません。データ分析に必要なレベルのメタデータが格納され、利用者が理解しやすいデータ定義や項目説明が書かれていることが重要となります。
これらを意識しないと、時間をかけて導入したにも関わらず、まったく利用されないというケースに陥ることがあります。
私たちNTTデータ バリュー・エンジニアは、データマネジメントの専門会社として企業のデータ利活用を数多く支援してきました。その中で特に重要視している“利用者視点”で、お客様のデータカタログ構築をサポートします。 ​

データカタログツールだけで自動収集できないメタデータを効率的に作成・運用する ​

データカタログは、データカタログを管理するツールとそこに格納されるメタデータの両方が揃って、初めて成り立つものです。データカタログツールの中には、メタデータを自動収集してくれるものもありますが、データ定義書から収集できる項目名やデータの型・桁といったテクニカルメタデータに限られます。そのため、データ分析に必要なレベルのメタデータが揃うとは限りません。
また利用者であるビジネス部門では、自動収集したテクニカルメタデータだけでは理解が難しい場合が多いため、データの意味を解説するビジネスメタデータを新たに作成する必要があります。
これらの工程も視野に入れ、メタデータをいかに効率的に作成・運用するかがデータカタログ構築を成功させるためのカギとなります。

データカタログソリューションの3つの魅力

  1. 1.利用者のニーズを把握し適切なスコープを定義

    利用者のニーズを把握してスコープ定義を行うことが、データカタログ構築のファーストステップとなります。
    このステップを飛ばしてツール導入やメタデータ収集を行うと、利用者が必要とするメタデータが揃っていない状態に陥り、使い勝手の悪いシステムになってしまいます。また、スコープ定義を曖昧にしてしまうと、不要なメタデータまで収集してしまい、メタデータのボリュームが膨れ上がってしまいます。そうすると、データカタログの利用開始まで多大な時間を要してしまいますし、管理工数やコストの負担も増してしまいます。
    私たちNTTデータ バリュー・エンジニアは、データカタログのユーザを特定したうえで、利用者視点でのニーズ把握、利用者数、頻度など必要な要件を事前に定義します。これらを実施したのちにデータカタログツールの選定を行うので、利用者のニーズに沿ったデータカタログ構築をすることができます。

  2. 2.データ分析に耐えられるデータ品質か否かを事前調査

    データカタログで管理するメタデータ品質を確認することは重要です。
    私たちNTTデータ バリュー・エンジニアは、対象となるデータがデータ分析に耐えられるだけの品質を保持しているか否かの調査を実施することが可能です。メタデータに対応する実際のデータ項目(キー項目)、値の充足率(未入力率)、値の長さ(文字の欠落リスク)などを確認し、データの特徴を整理することで適切なメタデータを構築します。
    また利用者である事業部門では、データ定義だけではメタデータ項目が何を表すのか、どのようなデータが登録されているのかを読み解けない場合がありますので、実データサンプルをデータカタログ管理項目の一つとして持たせるなど、利用者視点での検討を行います。

  3. 3.メタデータの適切な維持運用のための仕組み作り

    データカタログの活発な利用を継続させるためには、構築後の適切な運用が必要です。
    まずデータカタログの信頼性を保つためには、メタデータを常に最新の状態に維持する必要があります。ソースデータの追加・変更・削除をデータカタログにどのように反映し、ユーザに周知するかといった運用手順・体制整備も重要です。
    私たちNTTデータ バリュー・エンジニアは、これらの運用検討をお客様の組織・業務に合った形で検討をしていきます。また、データカタログ導入後に利用者が増えずに形骸化してしまうケースに陥らないよう、利用促進に向けた施策検討も必要です。データカタログ活用のユースケース作成を始めとした利用者への周知宣伝もお客様と伴走して支援します。

データカタログソリューションの全体像

データマネジメントプラットフォーム構築ソリューション全体像

データマネジメントプラットフォーム構築事例

  • 某サービス業様

    データの意味・定義情報を整備することで分析業務の効率化に貢献

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