元店長S森ブログ:(第23回)~育児休暇がもたらすメリットとは
2025-09-16
IT未経験から第二新卒で中途入社したS森。気がつけば中堅社員に。朝に一日のやるべきタスクをすべて整理し、それを定時内にこなすことに全力を尽くす。オンオフをしっかり使い分けたうえで、仕事:家庭:趣味=「1:1:1」にするのが理想。仕事は合理主義だが義理人情に厚く、仕事の合間には社内の多くの人と会話を楽しむ。
はじめに
皆様こんにちはこんばんは。S森です。
在宅ワークを終えて仕事部屋を出た途端、3歳の娘が駆け寄ってきて、
「パパずっと会いたかったんだよぉ? 寂しかったなぁ。うれしいなぁ!」
と言う。
なんという、愛。
横で、事態をわかっているんだかわかっていないんだか不明の0歳児が、
こちらに笑顔で屈伸運動を繰り返している。
あまりにも、愛。
子どもとは、なんて可愛く愛らしいものなのでしょうね。
アニメみたいな話ですが、全部実話です。
というわけで、一年間の育児休暇から明けたS森。
前回の記事、私は帰ってきた!シーズン2では、一年間どんなことをしていたのか、
ということについて、書かせていただきました。
さて、今回はタイトルにもなっている「育休を取るメリット」。
皆様はどんなことを思いつかれるでしょうか。
母親側の負担が減る? 子どもの大事な成長期間を一緒に過ごせる?
こういったわかりやすいもの以外にも、「育休を取ったからこそわかるメリット」があると思うのですね。
前置きが長くなりましたが、今回はS森の感想をベースに、そんな育休がもたらすメリットについて
語りたいと思います。
「子育てする者の目線」が手に入る
「私の言ってたことが、ようやく心の底から理解できたか」
長男(二人目)も生まれたばかりのある日。
長女(一人目)を毎日、公園に遊びに連れていく日々の中で私が、
「公園に毎日現れる婆さんが、あまりにウチの子どもにつきまとってさァ……。悪い人じゃないんだろうけど、子どもは人見知りで怯えるし、それまで遊んでいた集中も途切れるし。遠ざけようとしても、しつこくついてくるし……。めんどくさいわぁ……。」
と、妻に愚痴ったとき。
したり顔の妻から言われたのが、上のセリフ。
曰く、私が前に同じお婆さんについてあなたに話したとき、あなたは大した共感もしてくれなかった。
ついに、このしんどさがわかったか! とのこと。
振り返ってみれば、たしかに身に覚えあり。
その時、当事者意識のない私には、「へー、そりゃ面倒ですね」くらいの感じだったわけですが。
いざ自分がその場面に遭遇すると、なるほど大変。
こういう、「体感しないとわからなかった育児体験」を直にできるのが、育休のメリットだなと強く思います。
上記のことは小さな出来事のひとつですが、こういうものの積み重ねが、育児しているもの(妻だけでなく他のママたちも含む)への解像度をあげ、共感力を高めるのではないでしょうか。
「育児は綺麗事ではない」と心から理解できる
上述の解像度が上がる果てに、「育児は綺麗事ではない」と心の底から思えるようになります。
例えば、「ただ子どもと一緒に遊ぶだけ」といっても、かなりしんどいんですよね。
外で遊ばせているときは、迫りくる危険から守ってあげなくてはと、常に神経を張り詰め。
イヤイヤ期に突入すれば、何をやってもギャーギャーと泣きわめく子どもに神経をすり減らされ。
安易にスマホやテレビに夢中にならないよう、ちゃんと子どもたちの遊び相手として全力を尽くし。
本当に、大変です。
道理にあわぬことで泣きわめき、聞くに耐えない絶叫を振りまく娘をなだめているときは、
「こんなん、会社で仕事してるほうがよっぽど楽やでぇ……」と、気を失いそうになったものです。
こっちは何も悪いことをしていなくても、子どもは抗議し、加減を知らぬその全力の絶叫は耳を貫き、容赦ない拳や蹴りが周りのものを襲い。
……となると、その瞬間は本当に子どものことを嫌いになるし、「うっとおしいなぁ」と思ってしまうものです。育児って、綺麗事じゃないですね。
そんな体験を通れば、育児をしている妻に対して、
「オレは社会のストレスの中で金を稼いでるんだ。お前は子どもと遊んでるだけだろ」
なんて、口が裂けても言えません。
「ずっと仕事」か「ずっと子育て」かを選べと言われたら、迷わず前者を選ぶくらい、子育ては大変です。
この年齢の子供を育てながら、仕事までこなしているママさん社員なんて、尊敬でしかありません。
こういう気付きは、育児休暇を取ったからこそ持てたものではないでしょうか。
そして、この視点は自分にとって、一生使える「能力」かもしれないと思います。
「子育てくらいで!」と言っている大人と、「子育て大変だよね……」と思っている大人。
どちらがという話ではありませんが、こうした視座を持つことも、育休におけるメリットではないでしょうか。
自分の仕事を見つめ直せる時間になる
ちょっと視点を変えますが、育児休暇を一年とるということは、「一年間仕事から離れる」ということです。
何を当たり前のことを、と思われるかもしれませんが、私にとってはこれが「自分の仕事を見つめ直す」いい機会になったなぁ、と思いました。
毎日の仕事に追われていると、自分はなんのために仕事をしているのかということは、なかなか前向きに考えることができません。
(というか、「オレはなんのために仕事してるんだ…」と思い始めたら、色んな意味で赤信号かもしれません。)
引っ越しが終わり、子どもを幼稚園に入れてから一ヶ月ほど経つと、育児で「体力」と「神経」はすり減るものの、「思考」はすり減らない状態になりました。
そして、その「思考」の部分を、私は読書で埋めておりました。
ビジネス書、自己啓発本、教養本、小説など。雑多に色々読んでおりましたが、そういった読書体験も通じて、「自分は、今後こんなことをして生きていきたいなぁ」が、ふつふつと湧き上がってきたように思います。
……と、まぁこれ以上深い話に立ち入ってしまうと、だいぶ個人的な色が強くなってしまうので、この話はあえてぼんやり終わらせておきますね。
そして、一年も仕事をお休みすると、復帰後は本当にイチからのスタートになります。
今までの仕事から離れて、心機一転のスタート。
社会の荒波から少し離れ、いったん自分と仕事という関係値を見つめ直し、また新たに仕事を始められる。
これは、一年間育休を取った、意外な恩恵だったと思います。
まとめ
今回は、S森の考える「育休のメリット」をご紹介しました。
長い育児期間のたった一年間(一回目も含めると一年半)の体験でしたが、それでも色んな学びを得たなぁと振り返ります。
世の中、体験しないとわからないことはたくさんあり。
そんな未知のことについて体験させてくれた二回の育児休暇は、自分の人生にとって同じ時間を仕事に費やすよりも、ずっと有意義なものをもたらしてくれたなと感じます。百聞は一見に如かず。百見は一体験に如かず。です。
そんなS森がいる会社、どんな会社か気になりましたか?
採用ページは以下になります。
※タイミングにより募集していない場合もあります。その際はしばしお待ちくださいませ……。
さて、今回はいろんな体験意見が多く、重めの文章となってしまったかもしれません。
次回は、もうちょっと軽めの記事でも書く……予定です。
こんな感じで、このシリーズでは中堅社員の感じる”リアル”を発信していきますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。 ┏○ ペコリ
次回の元店長S森ブログ男性社員が一年間の育児休暇を取ってみたら、全然「休み」じゃなかった件。※二回目の育児休暇を取得した話 |
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