【放送内容公開】日出づる国のサムライたち 第1話 データマネジメントってなに!?

経営コンサルタントである平田啓氏が、注目の経営者をゲストに招き、創業秘話・ビジネスのヒント・苦労話などを対談番組「日出づる国のサムライたち」。

2019年1月24日の放送に、当社代表取締役社長 大西 浩史が出演しました。

データマネジメントの実態から、リアライズ創業秘話、今後の展望まで語り尽くします。

その注目の放送内容を、全4回に分けてお知らせいたします。ご覧ください。

 

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■番組名/放送局
「日出づる国のサムライたち」/Shibuya Cross-FM 88.5MHz

 

■出演者

MC :平田啓氏、太田順子氏

ゲスト:大西浩史


■動画配信

https://www.youtube.com/watch?v=duETUBG1tZU

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放送内容

平田 「今日も元気よくお届けしたいと思います。Lavoc代表の平田です。よろしくお願いします。」

 

太田 「太田です。よろしくお願いします。」

 

平田 「そして本日のメインゲストです。」

 

大西 「株式会社リアライズの大西と申します。よろしくお願いします。」

 

平田 「大西社長です。それではリアライズ大西社長のご紹介を、太田さんお願いします。」

 

太田 「株式会社リアライズ代表取締役社長、大西浩史様です。大西様は1994年の4月にNTTデータ通信
    株式会社に新卒で入社されました。資材の調達の部門に配属をされ、ソフトの調達やサービスの
    購買に関わる契約等を担当なさっていました。

    その後、自ら発案したデータマネジメントの事業が社内ベンチャー制度で取り上げられ最年少で合格。

    独立採算プロジェクトとして始動されたのが、大きな今の功績に繋がっていらっしゃるということです。

    2001年以降はこの社内ベンチャーを母体として、様々なクライアント様のデータのお仕事をなさって

    いて、今日ゲストでお越しくださいました。」

 

大西 「ありがとうございます。」

 

平田 「早速ですけれども大西社長、『データマネジメント』っていう単語は、なかなか一般の方には馴染みの

    ない言葉だと思うんですけど、そもそも『データマネジメント』ってどういうことなんですか?」

 

大西 「確かに一般の方には馴染みのない言葉ですね。

    わかりやすい例でご説明しますと、最近どの新聞を見ても、どのテレビを見ても『データ』が注目

    されています。

    例えば『データの時代』とか、『データエコノミー』とか、『データ流通』とか、『データが第二の

    オイルだ』ということで、データのことが取り上げられない日がありません。

    

    しかしその大切なデータが正確でないために、大きな問題になっている事例もあります。

    昨今、メディアを騒がせている厚生労働省の800億円統計などもその一例です。

    データが間違っていて、もしくはその調査が不十分で、結局そのデータの確からしさがわからなく

    なってしまっているために、正しい政策決定ができない状況であると。

    

    データがこれから『世の中のオイル』になっていこうとする時に、そのデータが間違っていたら一体

    どうなるかということを考えていただくと、とてもわかりやすいと思います。

    データを正しく経営や政策決定の羅針盤として使えるようにするためには、データが正しく、或いは

    正しい範囲でちゃんと整理整頓されて使える状態になってることが必須となります。

    

    『データマネジメント』というのはまさに、『データを活用できる状態・正しく判断ができる状態に

    仕立て直す・クリーニングする』ことです。

    そういったことをですね、『データマネジメント』という風に定義しまして、我々はずっとそのデータを

    活用化するということを生業にして、20年近く事業をやってきております。」

 

平田 「なるほど。太田さんもデータマネジメントに関わる仕事をやってるんですか?」

 

太田 「はい。」

 

平田 「どんなことですか?」

 

太田 「お薬の治験は、データマネジメントが必ず。」

 

平田 「お薬の治験?」

 

太田 「はい。」

 

平田 「治験って何ですか?」

 

太田 「お薬を生む時、まぁ、口が悪いんですけれど、人体実験するわけなんですよ。

    新しい薬を飲んでもらって、全部それをデータ統合して、統計解析するために整えて解析をかけるという

    のがありまして。」

 

平田 「ふ~ん。なるほど。データマネジメントとは、要はあれなんですよね。身近な例で言うと『水道管』。

    ITってさ、25年か30年前は日常的に使うもんではなかったじゃないですか。

    インフラも何もなかったですと。」

 

大西 「まさにそうですね。」

 

平田 「で、そこに水を供給するためにまず土管を作りましょうと。実はIT業界はこういうインフラ作りが得意な

    人がほとんどなんですよね。」

 

大西 「そうですね、まさにそうです。」

 

平田 「インフラ作り、土管作りが得意です、と。

    一方でそこに流れていってる水がデータに例えられるんですかね?」

 

大西 「はい、そうですね。」

 

平田 「そこのデータがちょっといろんな事情で詰まってます、或いは濁っています、と。」

 

大西 「まあ、雑菌が入っているんですね。」

 

平田 「それらのデータをそのまま分析してみて果たして正しい分析と言えるのかどうか、はたまたその分析を

    元にして何か行動・アクションを起こすことが良いのかどうか、というところを正していらっしゃるん

    ですよね?」

 

大西 「そうですね。まさに、はい。一番困ることは、先程ご紹介したように、そういうデータの問題が、

    800憶円もの金額が支給されないということにつながってくるのです。ある間違ったデータに基づいて

    そういうことが起こってしまうと、国民の生活や、私たち一般市民の生活にまでに影響してしまうという

    のが、このデータの一番怖いところです。

 

    似たような例が、働き方改革の時に安部首相が『これは絶対やるんだ』と政策として打ち出されたこと

    でも起こりました。実際のデータに基づき残業時間の分析をしたところ、企画型人材といわゆる定型的

    な業務をやっている人材では、企画型の人材のほうがずっと残業時間が短いというデータが出ました。

    しかし、実はそのデータの中身を紐解くと、一日に24時間働いてる人がいたりする。

    結局データが間違ってしまっていると、その間違ったデータに基づいて判断されて、ある意味政府の判断

    をも覆してしまうような、そういったことにもなり兼ねないと。

 

    平田さんがおっしゃった通りで、ICTが社会生活の場に広がってくると、先程のような誤請求がずっと

    続いてしまうということが時として起こる、というかかなり起こっているというのが実態なのです。

    ただ、まだまだ『データマネジメント』という概念は、大きく広く知られてはいません。

    データを本当にこれからの国力や、企業の競争力に変えていこうとすると、そのデータをしっかり使える

    もの、まさに『しっかり美味しく飲める水』にしていかないといけないというのが、我々の使命だと

    思っています。そしてそれをずっとやってきております。」

 

平田 「今ちょっと、ICTという言葉が出てきたんですけれど、

    視聴者の方は「はてな」がついていると思うんですけど。」

 

大西 「なるほど。」

 

平田 「ICTって何ですか?」

 

大西 「今、平田さんがおっしゃっていただいた土管の部分ですね。

    インフォメーションテクノロジーと同じになってしまいますけれども、電子的な情報をやり取りできる

    ようにすることで、これまで紙でやり取りしていたものを、より瞬時に、地域を超えてやり取りできる

    ようにする。

    今のスマホもそうですし、ああいったエコシステムは確実に生活を便利にするものですが、それをさらに

    使いやすくする、もしくはその正しい判断をしていく、さらに便利にしていく、そのためには中身である

    『水』、血液である『データ』を見極めなければいけないということが今言えると思います。」

 

平田 「さっきの800憶円の例でもね、国というところは、もう厚労省はずっとね、次から次からやらかしてくれ

    ますけどね。アメリカはもう結構ね、ひどいな~と思う。」

 

太田 「ひどいんですか?」

 

平田 「うーん、ひどいというか日常的にね。車の免許をアメリカで取ったんですよ。

    試験ができた順に提出していくじゃないですか。

    だから、先に終わった人の回答用紙って下にあるでしょ。

    でも、全員終わってからこっち(上)から採点するんです。」

 

大西 「なるほどね。」

 

太田 「ん~、ひどい。」

 

平田 「ひどいでしょ。後に出したほうが先に免許もらってて、ていうのがアメリカだからね。

    まあ、どこの国も似たようなものなんですけどね。」

 

大西 「アメリカって、お仕事のやり方が「この皿に対してこれだけ」ってある意味ハッキリ決まっているので、

    例えば住所が多少間違っていたら届かない。

    何故ならば書いた人が悪いから届けなくてもオレは悪くないっていうふうに配達員の人が判断して

    いくんです。

    日本人ってそこがきめ細やかなんで、多少間違ってても頭の中にあるから届けると。

    日本人って真面目で間違ったことが嫌いというか、正しく行うことに対するモチベーションや習慣が

    強いと思うので、ある意味私はデータマネジメントが日本人にはとても合っている仕事だと思います。

    そういう業界に今後なっていけるようにしていきたいなと思っています。」

 

平田 「そうですね。もともと日本人って、職人気質で、どんどん磨き上げていく文化がありますからね。」

 

大西 「そうですね。うちの会社でも、まさにデータと向き合って、データを磨き上げて活用すること、

    ここを目指して職人たちが日々頑張ってくれています。

    こういった場をお借りしながら、我々のような存在を世の中に知っていただいて、もっともっと

    データマネジメントが世の中に広がってくれると嬉しいなと思っています。」


 

(第2話につづく)

 

 

※記載内容は執筆当時のものです。株式会社リアライズは2023年1月1日に株式会社NTTデータ バリュー・エンジニアに社名変更しました。

 

 

 

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