視野を広げるチャンス

このコーナーは、リアライズ社長の大西が発信するブログです。最近の出来事や、今後のビジネスへの考えを綴っています。

 

先日とても尊敬している方にご紹介をいただいて、とあるセミナーに参加しました。

私は経営者としては不向きかもしれませんが、自分から色々なネットワーク会を開いたり、協会などにも積極的に参加して人脈をどんどん広げたりするのが実は苦手で(20代の頃はオレがオレがで、何でもやってた気がしますが…[たらーっ(汗)])、人から誘われて最低限仕事上で必要な会合に参加したり、自身がお誘いを受け、講演したりするくらいです。

久しぶりに他の方の講演を拝聴しましたが、その講演内容には、まさに目からウロコでした[exclamation×2]

やっぱり“障子を開いて”おかなきゃいかんな、自分が短期的な目の前の業績のことばかり考えていて、現状に満足し過ぎていたな、と強く反省させられるほど、感動しました[ぴかぴか(新しい)]

内容的にはとても難しくて私などに思い及ばないもので、その一端すら理解できなかったかもしれません。

しかし、「江戸時代は鉱山大国、明治時代は軍事大国、昭和時代は経済大国。だが、早晩中国にGDPが抜かれ、社会の至るところで閉塞感が蔓延する今、日本は新たな文脈を作る必要がある。」という趣旨には「うぅ~む」と考えさせられました。

講演者の方は、それを「美」という新たな観念で捉え直すのはどうかという提言をされていました。

日本人は1300年もの前からその「美」「自然」の中に見出していて、四季と共に移ろい行く色調や近年注目されている最新のテクノロジーが自然をお手本にしたアイディアが採用されているなど、確かに感性に訴えて市場から長く愛される商品には特有の機能美というか、シンプルさというか、「日本の自然」という概念と結びつきがあるような感じがしてしまいます。

民主党政権が掲げているCO2排出量の25%削減、将来的には50%削減という大きな課題には、講演者の方がおっしゃっていたように、「ゴミを分別する」とか「電気をこまめに消す」といった手段だけでは絶対に到達し得ないような世界観が必要であり(小さな積み重ねも当然大切だと思いますが)、もう一度、ITも企業も個人も「自然」というプラットフォームの中に、今は当たり前で誰も何も疑問を持たない超コンビニエントな「日本の営み」を捉え直す行動がとっても重要なアクションに思えてきました。

「美しい自然と共に生き、活かす国」

・・・それだったらが我々が世界に胸を張れると思える文脈が具体的にどのような姿なのかを夢想するのも楽しいと思いつつ、ウキウキしながら帰宅しました。

その日、私が信頼している方が「もし良ければ」ということでお誘いいただきましたので、「たまたま」その講演に出向きました。
しかし、日々の事業の忙しさや数字の上がり下がりに視界を奪われ、先のことやさらに世の中がどうなっているのかについて思いが至りにくくなるものです。

今回の講演は、私にとって鈍っていた感覚を取り戻すことが出来た得がたい機会となりましたが、どんなに忙しくても、そうした「視界を広げる機会」を知らず知らずのうちに潰してしまわないように心がけていかねばならないな、と再認識した次第です。


「忙しいから、ちょっと今回はお断りしようかな・・・」ではなく、「もしかしたら、そういうキッカケがある可能性もゼロじゃない。忙しくても時間作ろう[exclamation]と思っていくように。

 

 

 

※記載内容は執筆当時のものです。株式会社リアライズは2023年1月1日に株式会社NTTデータ バリュー・エンジニアに社名変更しました。

 

 

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