【リアライズ通信(201206)】

このコーナーは、リアライズ社長の大西が発信するブログです。最近の出来事や、今後のビジネスへの考えを綴っています。

 

皆さん、こんにちは。
リアライズの大西です。

早いもので2012年度も第1四半期が終わろうとしています。
6月は、当社の定時株主総会などのイベントが多い季節柄ですが、今年度はさらに輪をかけたようにビジネスが動いています。

すべてではありませんが、簡単にトピックだけご報告させていただきます。

当社第11期株主総会が無事終了いたしました。

社内ベンチャーでの立ち上げから数えると約15年ですが、会社設立から数えても、もう11期目を迎えたのかと(後ろを振り返っていられるような時間は勿体ないので、ほんの少しだけですが)感慨深いものがありました。
今回は、11年目の新しい取り組みとして、インフォテリア社からIT業界で著名な油野さんを社外取締役として招聘しました。

無事に総会の議事次第は恙無く終了しましたが、これまでのやり方や成功体験に縛られることなく、常に新たな顧客視点やビジネス観点を加えた形で、さらにデータマネジメントビジネスを強化・拡大加速させることにより、少しでも多くのお客様とともにビジネスで実際に活用できるインテグレーティッドされたデータの価値を一緒に共感できる場面を増やしていきたいと、益々決意を改めて強めました。
同時に、日本データマネジメント・コンソーシアム(JDMC)やDAMA日本支部での活動を通じて、日本におけるデータマネジメントの普及・定着化促進にも引き続き尽力してまいりたい所存です。

JDMCの今年度研究会テーマが10件決定し、いよいよ9つの研究会が立ち上がりました。

今年度の研究会テーマは、ユーザ企業の皆さんの実際の声を反映しながら、前年度の3つの継続テーマ含めて、以下の10件のエントリーがありました。

1.企業におけるWebコンテンツ管理とソーシャルデータ活用研究
2.統合マスタ構築(商品、部品)と 運用の勘所研究
3.今こそ見直そう、データ(見える化)経営のあり方
4.顧客獲得、顧客サービス強化のためのデータ活用研究
5.最新技術の研究と実現アプローチ法の構築
6.海外先進事例に学ぶ行政データ マネジメント研究
7.データマネジメントに関する“悩み事”-本音トークコミュニティ
8.データマネジメント実態調査・研究会:2011年度から継続
9.情報活用成熟度モデルの研究会:2011年度から継続
10.データマネジメントの基礎概念を定義する研究会:2011年度から継続

※詳細は、
http://japan-dmc.org/?page_id=728
をご覧ください。

そのうち、若干活動内容・進め方等で調整が必要なテーマの1件を除き、9つの研究会を正式に始動させることができました。

まずは、私自身がリーダーを務める「10.データマネジメントの基礎概念を定義する研究会」の2年目の活動を、参加メンバーにとって実りのあるものに、実際にユーザ企業が使える成果物をしっかりと創り出していくことに注力していきたいと考えております。
(現在も活動計画や推進方法について鋭意準備中です)

同時に、JDMC運営委員長として、それぞれの研究会が自由闊達に、積極的なディスカッションを行っていただくとともに、なるべくリーダーの負担を軽減しつつ、各活動が有機的に連携できたり、結びつけたりできるような環境づくりにも取り組んでまいりたいと思います。
正直、まだJDMCも活動2年目であり、運営ルールや推進方法を走りながら考えるところが多く、まだまだ「よちよち歩き」の団体です。
しかし、データマネジメントに関する問題意識をもち、JDMCの趣旨に賛同して参加してくださった100社もの会員企業の皆さんとともに、弛まない着実な「歩み」を継続していきたいと考えております。

なお、まだ研究会への参加募集も行っておりますので、ご興味のある方は是非お試しにでも参加していただけると本当にうれしいです。
https://japan-dmc.org/

また、今週の6月27日(水)16:00-19:00には、JDMC定例セミナーで当社のお客様でもあるアスクル様に「商品情報管理の最適化に向けた取り組み」に関して講演をいただきます。
こちらも、50名を超えるお申し込みをいただいておりますが、会場にはまだ若干の余裕がありますので、奮ってご参加ください。

 

実は悩み事もあります・・・

第1四半期は、例年で正直ベースで言いますと、若干データマネジメント・コンサルタントやデータエンジニアの空き工数ができ、通常は新規の提案活動などに時間を使うことが多いのですが、この2012年度はまったくその様相が異なっております。

グローバルでの大規模なデータマネジメント定着化やその前段となる現状の複数散在した業務システム内のデータの可視化、活用のためのボトルネック調査、データを生み出す業務をデータ視点で定義し直すための業務BPRの検討、巨大な商品データへの分析用セグメント追加サービスなど、本当に多くの受注をいただき、ほぼ現状で既に受注させていただいた目の前の案件遂行だけで6月は手一杯な状態になってしまいました。誠に申し訳なく、残念ながら、案件の特性によってはお客様にお待ちいただいたり、泣く泣くお断りしなければならない状態が起こっています。
お客様からのご期待に応えられない、即改善しなければならない事態であり、一刻でも早く体制の増強を進めるよう、諸処の手配と人材面での施策を打っているところです。

このような内部事情を吐露することは情けないし、お恥ずかしいし、事業面でも不利になる可能性も否めないことですが、クローズドではなくオープンに情報を出していくことが結果的にお客様からも喜ばれ、信頼関係を強めることができた実体験を私は持っています。
そうしたオープンな姿勢を今後も基本として、継続してまいりたいと考えております。

翻って、我々がこれだけお声かけやお引き合いを頂戴できるということは、データマネジメントに対して取り組もうとする企業様が着実に増えてきていることの何よりもの証左ではないかと思います。
IT部門とユーザ部門のちょうど狭間に落ちる、この地道なデータマネジメントの領域にスポットライトが当たり、全社横断的な定着化の取り組みが着手されていること自体については、リアライズが信念を持って続けてきたことが認められてきている気がして、その点については誇らしく感じています。

いずれにしましても、もっともっと多くのお客様と一緒に、データの価値を高めてビジネスに活かす活動を広げていけるようにするために、人材の増強・拡充に努めてまいりたい所存です。

毎度のことながら、「この堅くて面白くない文章を一体どれだけの方が読んでくださるのだろうか、少しでも読んでいただくためには何を書けばよいのだろうか?」といった不安と苦痛に苛まれながら、ブログの執筆を始めます。
でも、書き始めると、「あのこともあった、こんなこともあった!」と次から次へとお伝えしたいと私が勝手に思うことが浮かんできて、いつもとても長い文章になってしまいます。

今回もまだ書き足りないこともありますが、これ以上は本当に皆さまの苦痛になってしまいますので、これにて筆を置かせていただきます。
取り留めのない長文に最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございました。

 

 

 

※記載内容は執筆当時のものです。株式会社リアライズは2023年1月1日に株式会社NTTデータ バリュー・エンジニアに社名変更しました。

 

 

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