【リアライズ通信(201212)】
このコーナーは、リアライズ社長の大西が発信するブログです。最近の出来事や、今後のビジネスへの考えを綴っています。
いよいよ本年も残すところ後僅かになりました。
今年最後のリアライズ通信をお送りさせていただきます。
本年は、当社リアライズにとって、グローバルに展開されている製造業様のデータマネジメント推進・定着化プロジェクトの企画から実行をご支援したり、各業界トップクラスのお客様から製商品データや顧客データの運用最適化コンサルティング~統合マスタ運用のアウトソーシングまでをトータルにサポートするサービスのご発注を多く頂戴するなど、大いに躍進と成長を遂げた年になりました。
我々が取り組んでいるデータマネジメントというカテゴリーは決してツールやアプリだけでは解決しない、人や組織にまつわる根深い問題と直結しています。
「データは企業にとって代替えの効かない重要な資産である」
というフィロソフィー、DNAを経営レベルから現場レベルにまで浸透・定着化させるための『戦い』を、お客様と一緒に共同戦線を張っているようか感覚でもあります。
長きにわたる低成長が定着化し、諦め感のある現在の日本経済の環境下でも、当社のデータマネジメント事業がこれだけポテンシャルを有するのは、グローバル最適生産/最適調達、顧客接点強化/リテンション向上、ヒト・モノ・カネの社内資産の可視化/ガバナンス強化、マルティデバイスに対応するための商品マスタ運用管理の最適化など、企業・組織が『データマネジメントに取り組まなければならない必然性、切迫感が現実に高まっているからだ。』と確信しています。
これまでエンタープライズ全体の情報という視点ではなく、部門ごとの個別業務プロセスの要求から構築されてきたシステムに登録・流通・蓄積されたデータは、ひとたび東日本大震災やタイの大洪水等の外部環境の変化が起こった際に「どの地域のどの工場でどれだけの製品があるのか、製品が作れる部品在庫がどれだけあるのか」等がなかなか把握できない状況に愕然としたユーザ企業の方々が多くいらっしゃったのではないかと思います。
グローバルで既存に構築され、実際に動いているシステムの中で流通しているデータの意味や粒度、精度・鮮度をどうマネジメントするのかと言われると「とてもではない」、問題意識はあってもこれまで逡巡していた企業が、本気で取り組まなければならないというモードになってきたのではないでしょうか。
昨年のこのブログで、今後の展望について10周年パーティーの際に私が3つの取り組みの方向性を語らせていただいたと書きました。
1つ目は、グローバルなデータマネジメントへの対応。
→まさに今、お客様と一緒に実践しています。
2つ目は、Integrated Valueの追求。
つまり、データマネジメントに関するサービスを個別単品でご提供するのではなく、お客様の視点で、コンサルティングからデータ統合・整備、高品質なデータスチュアートサービスまでを一気通貫で統合的な価値をご提供できるようにすること。
→同じく、フラグシップとなるお客様とのコラボができています。
3つ目は、データマネジメントという概念の普及・定着化。
→2011年4月に立ち上げた(社)日本データマネジメント・コンソーシアム[JDMC]は、国内のリーディング・カンパニーが100社以上も会員として参加してくださり、大いに盛り上がっています。「データマネジメント」というカテゴリーを創出し、日本の全てのエンタープライズ・組織に普及・定着化させることを目指して、着々と地に足のついた活動を継続しています。
このように一度宣言した方針をぶらすことなく、成果を積み上げてきた実りある1年でした。
徹底的な執念と志をもって、社員一丸となって、これからも取り組んでまいりたい所存です。
みなさま、本年も大変お世話になりました。
良いお年をお迎えください。
所信表明などは、またこにブログで新年に思いを書き綴りたいと思います。
新年もリアライズを、どうぞ宜しくお願いいたします。
※記載内容は執筆当時のものです。株式会社リアライズは2023年1月1日に株式会社NTTデータ バリュー・エンジニアに社名変更しました。