【リアライズ通信(201305)】

このコーナーは、リアライズ社長の大西が発信するブログです。最近の出来事や、今後のビジネスへの考えを綴っています。

 

■リアライズ通信201305

 

今月5月15日に、私が運営委員長兼理事を務めている(社)日本データマネジメント・コンソーシアム[JDMC]年次総会が開催されました。

 

この催しは、客足を稼ぐためのセミナー等を併設するものではなく、会員の皆さんが昨年度実施した研究会活動の成果発表をメインとしたものでした。

 

どれだけの方々がご来場くださるのだろうかと、当初少し心配していたのですが、蓋を開けてみたら100人以上入る会場が満席になるほどの大盛況ぶりでした。

最初に浜口会長のご挨拶、次に総会の開催、新理事のご紹介と次々に議事を進行し、その後で私の方から2012年度JDMC活動に関する振り返りの発表を行わせていただきました。

 

壇上から会場を見渡すと、満席の参加者の皆さんの熱気というか、本気度が伝わってきて、『これは、このムーブメントは本物だぞ』と実感しました。

きっと、企業各社とも『今こそ、データマネジメントに真剣に取り組まないと、再度リーマンショックや東日本大震災の時のような急激な景気後退が訪れた時に、対応の基礎となる重要なデータを掌握しておかなければ生き残れない。競合他社が取り組み始めるより先に、自社が着手しなければならない。』といった危機感を強く抱き始めているに相違ないと分析しています。

昨年度の総会の時と比べ、明らかに雰囲気が違うこと、データマネジメントへの取り組みが、いよいよ日本でも本格化してくる予兆を私は感じ取りました。

 

 

成果発表は、各研究会のリーダー・サブリーダーから、それぞれが趣向を凝らして実施してくださいました。

 

「企業におけるWebコンテンツ管理とソーシャルデータ活用」(カシオ計算機 管野さん)

「統合マスタ構築(商品、部品)と運用の勘所」(JSOL 増田さん)

「今こそ見直そう、データ(見える化)経営のあり方」(テラデータ 金井さん)

「顧客獲得、顧客サービス強化のためのデータ活用」(楽天 山内さん)

「最新技術の研究と実現アプローチ法の構築」(EMCジャパン 仲田さん)

「海外先進事例に学ぶ行政データマネジメント」(エクリュ 柏崎さん)

「データマネジメント実態調査・研究会」(インフォテリア 黒柳さん)

「情報活用成熟度モデルの研究会」(伊阪コンサルティング 伊阪さん)

「データマネジメントの基礎概念を定義する研究会」(NTTデータ 北川さん)

 

手弁当で忙しい皆さんが業務の合間を縫って創り上げたアウトプットは、まさに努力の結晶だと思います。

手前味噌ながら、活動開始2年目の研究会成果としては大変質と実のある内容だったのではないかと、とっても誇らしく思えました。

 

また、それぞれの研究会から目に見えるアウトプットが出てきたこともうれしかったことなのですが、私はそれ以上に、これらのアウトプットが産み出されるプロセスが非常に大事であると感じています。

 

会社や立場、業種・業界といった枠を超えて、データマネジメントに関わる共通の課題テーマに対して、ワイガヤで議論したり、フレームワークの素案を持ち寄ったり、時として居酒屋で夜遅くまで盛り上がって人脈を広げたりする過程こそ、JDMCの研究会活動の醍醐味であり、アウトプットと共に会員の皆さんが自社に持ち帰ることができる大きな財産になるのではないかと考えております。

 

 

この2013年度もほとんどの研究会テーマが継続され、いよいよ実際に適用・実践されるフェーズになってきています。

 

【勉強会】

・テーマ1: 企業におけるソーシャルデータ活用研究

・テーマ2: 最新技術の研究と適用事例の考察

・テーマ3: 海外先進事例に学ぶ行政データマネジメント研究

 

【ケース研究会】

・テーマ4: MDMの価値と進め方研究

・テーマ5:今こそ見直そう、データ(見える化)経営のあり方

・テーマ6:顧客行動分析による新たなマーケティングアプローチとは

 

【ワーキンググループ】

・テーマ7:情報活用成熟度モデル研究とデータマネジメント実態調査

・テーマ8: データマネジメントの基礎概念定義と価値理解

 

今年度、私自身も引き続き『データマネジメントの基礎概念定義と価値理解WG』で、精力的に活動をしてまいりたいと考えております。

 

会員の皆さんもご多忙の中とは思いますが、新たな気付きや自社の取り組みへのフィードバックなど、必ず得るものがあるJDMC研究会活動に、是非一人でも多くの会員の皆さんとご一緒していきたいと思います。

2013年度研究会活動の参加申し込み受付をちょうどやっているところなので、まだお申し込みいただけていない会員の方がいらっしゃいましたら、是非研究会登録をお願いいたします。

 

 

追伸1.

総会の後、懇親会を開催したのですが、大体7,8割の会員の皆さんが参加してくださいました。

その出席率の高さにも驚いたのですが、中締めのご挨拶の後でもお帰りにならずに話し込む会員の方々が多いこと、多いこと!

普通のセミナー後の懇親会などでは、中締めの後にはさあっと潮が引くように人がいなくなるものです

が、総会の熱気をそのままに懇親会でもデータマネジメントの話題で盛り上がるJDMCは、本当に問題意識の高い会員の方々に支えられている団体なんだな、と再認識しました。

これもとってもうれしかった(小さな)出来事でした・・・

 

追伸2.

Facebookでは既にお知らせしましたが、当社が昨年携わった「政府情報システムのアセット調査・棚卸しプロジェクト」の報道発表がメディアでも取り上げられました。

我々が整備・構築した『使えるデータ』が実際に行政情報システム刷新等を行うための基礎情報として活用され始めています。

5月24日には、安倍政権から新しいIT戦略が示されましたが、ここでも「データの活用」が様々な箇所に謳われています。

バラバラで未整備のため価値のないデータを『使えるデータ』に再生させていく必然性が行政機関でもいよいよ高まってくるものと思われますので、当社の力がお役に立てる機会が増えるのではないかと武者震いをしております。

 

■リアライズ、総務省「政府情報システム棚卸し(第2弾)に係わる業務支援等の請負」案件の受注および実施について

https://www.nttdata-value.co.jp/news/20130514/

 

■ITPro「政府の新IT戦略、約1500の政府システム半減やネットワーク統合へ」

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20130524/479401/

 

 

 

※記載内容は執筆当時のものです。株式会社リアライズは2023年1月1日に株式会社NTTデータ バリュー・エンジニアに社名変更しました。

 

 

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