【リアライズ通信(201401)】

このコーナーは、リアライズ社長の大西が発信するブログです。最近の出来事や、今後のビジネスへの考えを綴っています。

 

 

■リアライズ通信201401

 

新年、明けましておめでとうございます。

旧年中は多くの皆さまに大変お世話になり、支えていただきました。

本当にありがとうございました。

本年も、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

新年のご挨拶方々、この場を借りて本年の所信表明を述べさせていただきます。

 

2011年11月の独立会社化10周年を期に宣言した三つの取り組みの方向性~グローバルデータマネジメントへの対応Integrated Valueの追求データマネジメントの概念の普及・定着化~について、弛むことなく初志貫徹で今も取り組んでおります。

 

2013年度はこの3つの取り組みの方向性に基づきトップダウン&ボトムアップで決定した中期経営計画の1年目、以下の3つの基本施策を着実に実行しています。

 

1)『一気通貫』サービスの具体化

データの「器」だけではなく、データそのものの「中身」について、そのライフサイクル全体を通じて価値を高めていくためのソリューションをよりわかりやすい“カタチ”で、『一気通貫』のサービスとしてご提供できるようにすることです。

『現状のお客様のデータをアセスメントし、具体的にどういう課題があるのか、それをどういう品質のデータにレベルアップすることができれば、どのようなビジネス上のメリットが享受できるか』というコンサルティングから、あるべき姿のデータ状態の設計・統合・構築サービス、定義した『良い健康状態のデータアセット』を継続的に維持・向上・ガバナンスするためのデータ運用サービスまで継ぎ目なく提供する商品を明らかにしていきます。

 

2)マーケティング・営業力の強化

一気通貫サービスの『カタチ』をはっきりさせることにより、『それをどのようにお客様にお届けすべきか』が自ずと明確になります。

我々は、日本データマネジメント・コンソーシアム[JDMC]での主体的な活動などを通じて徐々にその存在感を高めておりますが、まだ「知る人ぞ知る」であり、認知度の高い会社ではありません。

お客様やマーケットに対するメッセージをより鮮明に打ち出していくとともに、洋の東西を問わず理念が共有・共感できるパートナーとのアライアンス、コラボレーションを積極的に実施していきます。

 

3)人財・組織の強化

言わずもがな、当社のデータマネジメントサービスを担うコアは、お客様のビジネスのためにデータの価値を高めることができるプロフェッショナルたちです。

その人財たちが自律的にチャレンジし、組織の力をより強化していくための舞台装置として、人事・評価制度のリニューアルや育成・研修制度のブラッシュアップ、幹部人財への大幅な権限の委譲や積極的な任用などにも取り組んでいます。

増加する一方のお客様ニーズに対して的確に応えるためにはメンバーがまだ全く足りていない認識であり、人財の新規採用も積極的に行っていきます。

 

 

毎年、対外的に語る内容と対内的なそれと、当社はまったく変わりがありません。

これらの基本施策は軸をぶらすことなく、継続していきたいと思います。

 

この基本施策の着実な継続に加えて、新しい2014年は『これまでの発想の枠に留まらない、延長線上ではない、”新しいチャレンジ”をやり遂げたいと心に決めました。

何度かこのブログでも触れているとおり、様々なデバイスから日々ビッグデータが生み出されている時代に、自社顧客への格段に精度の高いレコメンドやリアルとネットを融合させた顧客体験価値の高い接客サービスなどを実現するためには、必ず『うちなるデータ』-スモールデータやミドルデータが活用可能な状態であることが必須になります。

 

そうした『うちなるデータ』の最適化に10数年におよびお客様と共に取り組んできた当社は、せっかく本当に良いポジションと実績を有しているのにも関わらず、その事実や実力をお客様やマーケットに対して広く知っていただけていないのではないか。

毎年の事業計画的には安定していると言えばそうなのですが、小さく優等生的にまとまり過ぎているのではないか。

 

この年末年始にできた思索の時間の中で改めてそう痛感し、反省しました。

 

これまでエンタープライズ全体の情報という視点ではなく、部門ごとの個別業務プロセスの要求から構築されてきたシステムに登録・流通・蓄積されたデータが、企業・組織の変化対応力を低下させてしまっていることを私は様々な場面で何度も何度も指摘してきました。

リアルを含めた本当に様々なタッチポイントでお客様との関係をつなぎ、メディアや店舗の制約を超えてこれまで実現できなかった新しい顧客体験価値を提供できる最適なサービス-昨年末から新聞紙面を騒がせている『オムニチャネル』の本質は、まさに私がずっと主張してきた「データマネジメントへの“攻め”の投資」そのものであり、その成否が事業の成功・失敗を左右する時代が目の前に来ています。

 

こうしたパラダイムシフトが眼前に迫ってきた中で当社はそのメジャープレイヤーになり得る「資格」があり、「チケット」を持っているのに、これまでと同じ視点の高さ、視野角の広さで臨んでも小さな成功に終わってしまうとの強い危機感を抱いています。

経営者である私が、大きな跳躍のためにこれまでにないチャレンジをしていこうというスタンスでなければ、小さくまとまってしまいます。

だから、チャレンジの結果としては様々な試行錯誤やリスクも伴いますが、2014年は内外に対して「思い切った挑戦の年」と宣言することで、退路を断った実行を誓いたいと思います。

 

そして引き続き、「データを企業・組織の重要な資産としてその価値を高めることが大切」というフィロソフィーをお客様と共感・共有しながら、徹底的な執念と志をもって、さらに社員一丸となって、お客様と一緒にデータマネジメントの実践とビジネスへの貢献に向けて新年も尽力していきたいと決意しております。

 

新年もどうぞ宜しくお願いいたします。

 

2014年1月6日

株式会社リアライズ

代表取締役社長

大西 浩史

 

 

 

※記載内容は執筆当時のものです。株式会社リアライズは2023年1月1日に株式会社NTTデータ バリュー・エンジニアに社名変更しました。

 

 

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