社長ブログ:Withコロナ時代だからこそ高まるデータマネジメントの重要性

このコーナーは、リアライズ社長の大西が発信するブログです。最近の出来事や、今後のビジネスへの考えを綴っています。

 

新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

 

コロナは我々の行動スタイルを変えてしまった

新型コロナウィルスは、我々のビジネス上や日常生活上の行動を根底から覆してしまいました。
ワクチンが開発された後であっても、「仕事をすること=オフィスに行くこと」ではなくなり、これまでのノーマルは「何はなくとも、定期的にお客様へ訪問営業すること」でしたが、ニューノーマルでは「本当に重要な商談以外は対面ではなく、リモートで済ませたい」となるでしょう。
また、「週末に賑わって混雑しているお店でショッピングを楽しむ」というノーマルな日常生活が、ニューノーマルでは「何かあったら怖いので、できるだけ”密”を避けて短時間で済ませたい」という行動を取る人が必ず一定数は残るはずです。

このように、我々の行動が“密”を避け、“疎”を求めるようになると、これまで企業が対人・対面(リアル)で当たり前のようにできていたことができなくなり、自社のお客様とのリレーションシップをよりオンラインで、つまりデータを通じて良好に維持し、他社に奪われないように強固にしなければならなりません。
そこでひとたび目を転じて、リアルおよびオンラインにおける一人ひとりのお客様とのタッチポイントで発生しているデータが現状どのようになっているかというと・・・

多くの企業では、自社の様々なシステムにお客様に関するデータが散在し、相互につながっていなかったり、いちいち個別のシステムの中のデータを調べなければどのような対応履歴があったかを把握できない、といったケースがほとんどです。
お客様やお客様が買ってくださった商品などに関わる基軸データが社内の様々なシステムに分散し、「つながっていないので、行動履歴がバラバラになってしまっている」、「整合性や精度に難があるので、信頼できない」、「社内のどのシステムにどのデータが存在し、それらがどのように連携しているのかが可視化できていない」といった現状に直面するのです。

 

“生データ”のままでは使えない!、否応なくデータマネジメントの重要性が高まる

これまでマーケティング、営業・販売、設計・製造、デリバリー、アフターサポートなど、個別部門の業務処理の「電子化」を目的として構築されてきたシステムの中のデータを活用しようとしても、そのままの“生データ”では活用が儘なりません。
源泉の業務システムから収集した“生データ”を活用できる状態、つまり「“疎”を求める自社のお客様との関係性を良好に維持するために活用できる状態」に再編成し直すための取り組みである全社的なデータマネジメントが必要不可欠となります。
データを活用可能な状態に精錬するためのプロセスやルール、体制」や「自社内外のデータ資源の可視化と活用可能な状態へのデータ整備」が重要になることは論を待たず、巷で騒がれているDXを推進する上でも必須の大前提になってきます。

お客様とのリアルな接点が“疎”に傾倒し、“データ越し”にお客様と接する必要性が一気に増大するWithコロナ時代だからこそ、データマネジメントの重要さが改めて認識されるでしょう。
視界不良なビジネス環境であればあるほど、正しいファクト(=データ)に基づいた意思決定を行うべきは、国においても企業においても変わらず、データマネジメントに真摯に向き合う企業、そうした経営者やリーダーがいる企業こそがWithコロナ時代でもお客様への価値を弛まずに提供し続けられるものと確信しています。

 

満を持して、データの“土壌改良”から“収穫(活用)”の領域へ

リアライズはこれまでデータの“土壌改良”、つまりデータ品質(クオリティ)の向上にフォーカスして地道な取り組みを続け、その技術やノウハウをずっと磨き続けてきました。
この領域では他社の追随を許さないものと自負しており、実際にそうした評価を多くのお客様からいただいています。

新年、2021年は当社にとって創立20周年という節目を迎える年であり、“土壌改良”したデータをビジネスに活かす「収穫(=活用)」の領域、ここも我々のコアの強みが存分に活かせるため、今後の10年はその領域にも満を持して打って出ることを「Next Realize 2030」で宣言しています。
データの整備(プリパレーション)から活用までを一気通貫のマネージドサービスとしてお客様にご提供していけるよう着々と準備を進めておりますので、皆さま、これからもリアライズにご期待いただけると幸いです。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

 

2021年1月1日
株式会社リアライズ
代表取締役社長 大西 浩史

 

 

 

※記載内容は執筆当時のものです。株式会社リアライズは2023年1月1日に株式会社NTTデータ バリュー・エンジニアに社名変更しました。

 

 

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